いま、私にできること
森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと
逃げて
いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして
いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディは
こう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
(以上、『ハチドリのひとしずく』より) ハチドリ計画
今、世界には様々な問題があります。地球環境、戦争、飢餓、そして貧困の問題など。そのどれもがとても大きな問題です。これらの問題に対して「私にできることは何もない」と諦めてしまっていいのでしょうか。「いま、私にできること」を考えてみませんか?
クリキンディには
たくさんの友達がいました
みんなで一生懸命に
でも楽しく
水のしずくを一滴ずつ運びました
するとさっきまで笑っていた動物たちも
その楽しそうなようすを見て
一緒に水を運びました
森の火はもうすぐ消えそうです
さて、みなさんは燃えていた森はその後どうなったと思いますか?物語の続きを描くのはあなたです。